第12話 5月2日放送
栄一の旅立ち

主人公 百姓だろうが、商い人だろうが「立派な志を持つ者」は いくらでもいる。
それが生まれつきの身分だけで、ものが言えねえのがこの世なら・・
俺はやっぱり この世をぶっ潰さねばならねえ!

慶喜の側近 おめえが思うより ずっと 世の中は「大きく動いて」おる。

惇忠の弟、栄一の従兄 俺は命を捨ててでも、お前たちを止まらせる。

渋沢栄一の妻 道は、決して「まっすぐ」ではありません。
孔子様とて「過ちで改めざる これを過ちという」とおっしゃっております。
曲がったり、時には間違えて引き返したって良いではありませんか。

渋沢栄一の父 俺はもう、お前のすることに是非は言わねえ。
それでこの先、名を挙げるか、身を滅ぼすか、俺の知るところじゃねえ。
ただし…「物の道理」だけは踏み外すなよ。

渋沢栄一の父 あくまで道理は踏み外さず、誠を貫いたと胸張って生きたなら・・
俺はそれが幸か不幸か、死ぬか生きるかに関わらず、満足することにすべえ。

渋沢栄一の父 あぁ…俺はこの年になるまで、孝行は「子が親にするもの」だとばかり思っていたが、「親が子にするもの」だったとはなぁ。