2016年4月4日放送、「星野源のオールナイトニッポン」にて、アルバム「YELLOW DANCER」に収録されている「ミスユー」「Soul」「口づけ」についてお話しされていたので、書き起こししました。
「ミスユー」に込めた想い
「ミスユー」という曲はですね、バラードを書こうと思って書きました。
「終わり」「別れ」とかすごく悲しいですけど、強制的に、終わった瞬間から何かが絶対に始まるんですよね。
例えば、「別れて悲しい」。でも別れた瞬間に、別れた後の時間っていうのが始まるので、それって強制的なポジティブというか、何やってもポジティブにならざるを得ないという、
入院してる時も思ったんだけど、人間は生きようとするっていう。どんなに傷があっても治そうとする、だから痛いんだ!みたいなことをすごく感じて、
狂暴までのポジティブさっていうのを、そっと歌にしたいなって思って作りました。
「Soul」に込めた想い
後半、バスドラが「ドドドドドっ」ともの凄い勢いで鳴り始めるところがあるんですけど、そこを特にやりたくて。
そしてタイトなドラムとストリングスっていうのものだけで聞かせれるような曲を作りたいなと思い作りました。
歌詞はあまり意味のないつもり。口が気持ち良いものを並べました。だけど、なんとな~く意味が出てきちゃって。地球が生まれたとき、心が生まれた瞬間みたいな。
「口づけ」に込めた想い
失恋ソングなんですけど、どちらかと言うと「ラブソング」っていうイメージですね。
失恋というか、目が合った瞬間好きになってしまうというか、好きになるっていうのは、なかなか理由がないって言うか..
理由があって好きになるものってあまり長続きしないっていうかね。
頭で考えて好きになるってよりも、目が合った瞬間「あっ、だめだわ..」みたいな(笑) 「好きになっちゃう予感がする..」みたいな。そういう気がして。
そういう言葉、状況、景色、思い浮かぶ日本の中で恋をしている男女、その中で別れたり、離れたり、それをまた胸に思いながら歩いていくような場面、風情みたいなものを歌にしたいなと思って作りました。