どんな人物?
ミラン・クンデラ(Milan Kundera)
フランスの作家。1968年の「プラハの春」の時はチェコ作家同盟の書記長として改革運動に参加。代表作として、戯曲「鍵の所有者」長編小説「冗談」「生は彼方に」「存在の耐えられない軽さ」など
ミラン・クンデラの名言①
裏切るとは列の外に出ることだ。裏切るとは列の外に出て、未知のなかに出発することだ。《存在の耐えられない軽さ》
あらゆる断定や立場は同じ価値をもち、互いに出入りし、交差し、触れ合い、混じり合い、愛撫し合い、いじり合い、交わることができる。《ほんとうの私》
選ばれたという感情は、たとえばどんな恋愛関係のなかにも存在する。
なぜなら、愛は定義上、当然受けるべき贈り物としてあるのではないからだ。なんの美点もないのに愛されること、それは真の愛の証拠でさえある。《緩やかさ》
なぜなら、愛は定義上、当然受けるべき贈り物としてあるのではないからだ。なんの美点もないのに愛されること、それは真の愛の証拠でさえある。《緩やかさ》
マス・メディアの大騒ぎ、広告の愚かしい笑み、自然の忘却、美徳にまで格上げされた無分別、こういったものを賛美する者たちは、すべて現代性への協力者と呼ばなければならない。《小説の精神》
ありきたりの男よ、たばこも吸わなければ、酒も飲まないけど、拍手なしには生きられない、それが彼にとってのアルコールであり、ニコチンなんだわ。《冗談》
ユーモアは人間の大昔からの慣行ではなく、小説の誕生と結びついている発明なのである。
したがってユーモアとは、哄笑、嘲笑、風刺などではなく、ある特殊な種類のおかしさなのだ。《裏切られた遺言》
したがってユーモアとは、哄笑、嘲笑、風刺などではなく、ある特殊な種類のおかしさなのだ。《裏切られた遺言》
小説家は、あれこれの人間の可能性を発見することによって実存の地図をかきます。《小説の精神》
たぶん我々はある例外的な瞬間にしか自分の年齢を意識してはいないし、たいていの時間は無年齢者でいるのだ。《不滅》