江戸川乱歩の名言集②
うつし世は夢、夜の夢こそまこと。
小説というものが、政治論文のように積極的に人生を良くする為にのみ書かれなければならないとしたら、彼(乱歩自身)は多分「現実」とともに「小説」をも厭わしいものに思ったに違いない。
この女自身の罪というよりは、そういう性格を作り上げた遺伝と環境を考えてやらねばなりません。
いかに狂人の病的な魂だといって、物理学の法則を破って行動することはできません。
僕は決して君のことを警察へ訴えなぞしないよ。ただね、僕の判断が当たっているかどうか、それが確かめたかったのだ。
耳の底で血の流れる音さえ聞こえるほど、シーンと静まり返っていた。
病床ほど孤独の楽しみを教えるものはない。
氷嚢、体温計、苦いけれど甘い水薬、熱病の夢、即興詩、石盤石筆と、紙と筆と、そして絵と、絵文字と、この豊富な魅力が彼を病床に、引いては病気そのものに惹きつけた。強いて病気になろうとする気持さえ芽生えてきた。
氷嚢、体温計、苦いけれど甘い水薬、熱病の夢、即興詩、石盤石筆と、紙と筆と、そして絵と、絵文字と、この豊富な魅力が彼を病床に、引いては病気そのものに惹きつけた。強いて病気になろうとする気持さえ芽生えてきた。
「なぜ神は人間を作ったか」というレジスタンスの方が、戦争や平和や左翼よりも百倍も根本的で、百倍も強烈だ。