司馬遼太郎(しば りょうたろう)
大阪外国語学校(現大阪外語大)蒙古語科卒。産経新聞社に十三年間勤務。
この間に同人誌『近代説話』に参加。忍者小説「梟の城」で直木賞、歴史小説『龍馬がゆく』で菊池寛賞を受賞。
『国盗り物語』『世に棲む日日』『翔ぶが如く』など次々と雄大な構想と巧みな語り口で作品を発表している。
司馬遼太郎の名言
人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。
君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。
人々にとって、志さえあれば、暗い箱の中でも世界を知ることができる。
人間は決して、孤立して生きられるようには、作られていない。
物事は両面からみる。それでは平凡な答えが出るにすぎず、智恵は湧いてこない。
いまひとつ、とんでもない角度つまり天の一角から見おろすか、虚空の一点を設定してそこから見おろすか、どちらかしてみれば問題はずいぶん変わってくる。
人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ。
男というものは思慮きわまれば、常識、情勢をもって判断すべきではない。
男たる者の道をもって判断すべきだ。