村上龍
関係性が生まれれば、どういう形にせよ、傷は発生する。そして、その傷から自由になろうと決めて努力する場合に限り、傷は何らかの意味を持つのだ。
この世には経済を支える人と、それを受けて享楽に耽る人がいる。
自分が認める勇気がない時に他人から真実を指摘されると、動揺するものだ。動揺の度合いが強ければ強いほどその指摘にはリアリティがある。
自分が全力で取り組める一生の仕事を持っているかどうか。人生はその一点にかかっている。
自立心だ。自分自身を頼りにする気持ちだ。自分以外の物事に必要以上に影響されないことだ。
自分を許せない時期は辛いが、その果てにしか素敵な笑顔はないのだ。
何かを強制されている個人や集団を見ると、ただそれだけで、不快になるのだ。
NHKは、「紅白歌合戦」という旧態依然としたイベントを続けることで、「変化など必要ない」というメッセージを毎年送り続けていることに気づいていないようです。
永遠に挑戦者であることは出来ない。しかし、挑戦者の感覚を持続できない奴は前に進めない。
倒れまいとして次々に足を前に出す、それが走るということだ、最初に二本足で立ち上がったサルはきっと全力で走ったんだ。
真剣なことを話す時に泣いてしまうような奴は嫌いだ。泣くのは自分に酔ってるからだ。何でも許されると甘えているからだ。
人間は柔らかい生きものだ、その柔らかさ、脆さ、危うさが人間を人間たらしめている。
優しい男を信用してはいけない、必ず優しくなくなる時がくるからだ。
みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だからみんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる。大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上が気が狂っちまってる。
ダメな女とは、仲間を欲しがる女である。