森下一喜(Morishita Kazuki)
森下一喜さんはガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役社長。森下さんの言葉、名言を厳選しました。
森下一喜の名言集
うちにヒットを生み出すコツなんてものはないですよ。
ヒットの法則があるなら、お金を払うので、むしろ教えてもらいたいくらいです。
強いて言えば、失敗をたくさんしてカンを磨くしかないですね。
一番嬉しいのは、「あのゲーム、面白かった」と言っていただいたとき。
逆に、売上や時価総額のことを褒められても、なんとも思いません。
ゲーム産業における本質を見つめ直してみると、やはり私たちは徹底して面白いゲームを作ってユーザーを驚かせることしかない。
これがない限りは、いくら業績が良くても私たちにとっては無意味なのです。
結局、面白くないゲームは、いくら売り方を工夫したところで、絶対に売れないし、利益も出ない。
それを考えたら、自分たちが行くべき道は、面白いゲームを作ることだけに集中することしかないんですね。
自分の力を過信すると、ろくなことはありません。
新たな情報を得ようとしなくなるし、アンテナをどんどん自分で閉じてしまう。
ゲーム開発の途中でトラブルが発生していても、ゲームを面白くするためのことなら何も問題ない。
「ドラマが起きたね~」と楽しんでいるぐらいです。
「パズドラ」の前にも、結構面白いゲームは出していたのですが、売れなかった。
その差は何かといえば、「運」の部分が大きいのではないかと思うんですよ。
そう考えれば、ヒット作が出たからといって、驕りたかぶることはできない。
「いまあるものでどうやったら楽しくできるか」を考えられる人が、実は発想が豊かで、幸福な人なのだと思います。
驕りたかぶっている人間には、誰もついてこなくなります。
こうなると、絶対に、次が続かなくなります。そんな状況にならないよう、つねに自分を戒めています。
年間計画に沿って、そこそこの面白さのゲームを一定量出せば利益が出るかというと、そんなことはない。
パズドラを開発したとき「普段ゲームをしない方でも気軽に挑戦できるし、いろいろなゲームをやっている人でも楽しめる」そんなゲームバランスを取ることに苦心しました。
半年間、何度も作り直しをして、スタッフには苦労をかけましたが、その甲斐がありましたね。
今はスマホに乗り換えたばかりのユーザーも多いので、伸びていくでしょう。
ですが、ひとつ言えるのは、このままだとそのうち飽きられるということです。
パズドラ(パズル&ドラゴンズ)のタイトルにドラゴンを入れたのは、
「ドラゴンボール」や「ドラゴンクエスト」という人気漫画やゲームのイメージを持たれやすいと考えたからです。