昭和を代表する作家・太宰治の名語録・名言集

太宰治(Dazai Osamu)

「斜陽」「人間失格」等の代表作で有名な太宰治。

自虐的かつ道化的精神と絶妙の語りで人間の偽善を告発する作品を次々に発表。戦後は無頼派文学の旗手として活躍した。

太宰治の名語録・名言集

学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。

けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。

これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。

人間はしばしば希望にあざむかれるが、しかし、また「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。

人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。

一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。

明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。

私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。

人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。

恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。

君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。

弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。幸福に傷つけられる事もあるんです。

怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。

人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。

愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。

男って、正直ね。

何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。

僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。

大人とは、裏切られた青年の姿である。

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