2016年4月4日放送、「星野源のオールナイトニッポン」にて、アルバム「YELLOW DANCER」についてお話しされていたので、書き起こししました。
「YELLOW DANCER」そして「時よ」
「YELLOW DANCER」というアルバムそのものがですね、「ブラックミュージック」という昔から僕が大好きなSOLE,R&Bを自分もやりたいなと思って、J-POPそしてブラックミュージック、そして自分の音楽ってものを書き合わせたものを作ろうと始めました。
同時に思ったことは、『日本を表現したいな』と。
ブラックミュージックをやっていて「僕は日本人だな」と思ったんですね。なので今の自分が住んでいるこの街のこの感じを音にしたいと。なので「時よ」って歌詞が「東京」って聴こえるように、作りました。
今の東京をですね、アナログシンセ、温かいノイズ感っていうか、温かい雑音ってイメージがあって、コードを全部ピアノとかじゃなくて、アナログシンセのノイズにしています。
2番Aメロについて
2番のAメロでですね、
結んで開く 赤子の声が柵を手にしてそこに立ち上がり その瞳から生まれた恋がすべてを繋ぎ 今もここにいるの
という歌詞があるんですけど、
実はこの歌詞はですね、『コウノドリ』というドラマで、四宮という役で役者としてやらしていただいていたんですけど、
ちょうど製作期間がコウノドリの撮影期間中で、赤ちゃんと接する機会がとても多かったんですよ。
1番の歌詞が、
結んで開く 朝顔の色
という「結んで開く」という歌詞をですね、2番も入れたかった。
その中で、赤ちゃんがお父さんの手を握るシーンがあったり、「赤ちゃんが手を握るっていうことにすごく意味があることなんだな」って撮影中に思って、それで2番の歌詞を思いついたという経緯があります。
『時よ』のMVについて
ミュージックビデオは、神奈川県の湘南台駅で終電から始発までの4時間で撮影しました。ほとんど一発撮りで撮りました。
ダンサーさんと僕と、車掌さんの格好をして歌って踊っているんですけど、昔からダンスが見るのもするもの好きで、なので後半のダンサーさんが沢山踊るところの映像は自分が編集しました。
タイミングとかも「この映像の、ここを使いたい!」みたいなことで。すっごく楽しかったですね。
女の子ダンサーの正体は誰?
ダンサーさんが顔を隠しているんですけど、顔隠しているのは、こっちからの要望というか、実はですね、ダンサーさんが顔を公表できない事情のある方なんです。
これは面白い事情なんですけど。
誰なんだってみんな言うんですけど、ネットとかで挙がっている方ではないです。今、誰も正解していないという(笑)
誰なんだろう?って見ていただければ楽しいと思います。