【代表的日本人】内村鑑三の心に響く語録・名言集

内村鑑三(うちむら かんぞう)

日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。

福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。

内村鑑三の名言集

 

信仰は信仰に由て維持する能はず、信仰は労働に由てのみ能く維持するを得べし、信仰は根にして労働は枝なり。

 

婦人を遇するの道は、その高貴なる品性をはげますにあり、その賎劣なる虚栄心に訴ふるにあらず。

 

家庭は日本人最大多数に取りては幸福なる処ではなくして忍耐の所である。

 

人の生涯は、罪を犯しつつ死を前に望む恐怖の生涯である。

罪の苦悶と死の恐怖と、この二つは、人が墓までたずさへゆくべき道づれである。

 

恐るべき者は宗教家にあらず、彼等は時代の子なり、神の僕に非ず、彼等は時代の思潮に逆ひて何事をも為し得る者に非ず。

 

恐るべき者は政治家にあらず、彼等は権力の阿従者なり。

正義の主張者に非ず、彼等は権力の命令に抗して何事をも存し得る者に非ず。

 

恐るべき者は新聞記者にあらず、彼等は時勢の従属なり、其指導者にあらず、彼等は時勢の要求に反して何事をも語り得る者に非ず。

 

愛に恐怖なし、最上の道徳たればなり。
愛に疑惑なし、最大の真理たればなり。
愛に束縛なし、真箇の自由なればなり。

 

真の愛は悪に対する憎悪を十分にふくむものである。

仮面的の愛または浅き愛は、悪を憎むことを知らない。

けれども深き真なる愛は、かくあることはできないのである。

 

政治に野心がある、好策がある、結党がある、政治は清浄を愛し、潔白を求むる者の入らんと欲する所ではない。

 

自然の自然は自然なり。自然主義者の自然は不自然なり。

 

後世へ遺すべき物は、お金、事業、思想もあるが、誰にでもできる最大遺物とは、勇ましい高尚なる生涯である。

 

人もし全世界を得るとも、その霊魂を失わば何の益あらんや。

人生の目的は金銭を得るにあらず。品性を完成するにあり。

 

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