東京大学名誉教授・養老孟司の心に響く言葉・語録・名言集

養老孟司(ようろう たけし)

『バカの壁』で436万部の驚異的なヒットを記録した解剖学者。東京大学名誉教授。

 

若い人の弱点は、今の自分で世界を考えたがること。
自分が変われば、世界も変わることに気付いていない。

 

大事なことは、これが自分の生き方だ、
自分の仕事だと決めることです。

 

すでにやってしまった以上は、
その結果が良い方に向かうように、
あとの人生を動かすしかない。

 

人間を構成している成分は約1年で90%
入れ替わる。人間は川のように流れ移り変わる。
本当の自分など存在しない。

 

暇が無い、というのは気分であって、
必ずしも事実ではない。

結論を急ぎすぎて経過を楽しまない。
それが忙しいということである。

 

育つというのは、変わるということじゃないですか。
教育の「育」は「育つ」ですよ。

それを、コンピュータの容量が増えると
思ってるんじゃないんですか。それでは「育たない」

 

現実とはなにか。
それは皆さんの「行動に影響を与えるもの」
なんです。だからそれは「人によって違う」

 

その人が埋められる穴もあるけれど、
埋められない穴が世の中には幾らでもあります。
埋めたい穴と埋められる穴は別のこともあります。

埋めているうちに、穴を間違えたことに
気づくということも十分あり得る。

 

若い人への教育現場において、おまえの個性を
伸ばせなんて馬鹿なことは言わない方がいい。
 
それよりも親の気持ちが分かるか、
友だちの気持ちが分かるか、
ホームレスの気持ちが分かるか
 
というふうに話を持っていくほうが、
余程まともな教育じゃないか。

 

「客観的事実」などを盲目的に信じてはいけない。
それが常識を知っているということなのです。

 

人の言うことを気にしていること自体、
ギリギリまで何かに取り組んでいる状態では
ありません。

 

「風が吹けば桶屋がもうかる」ではないですが、
「ああすればこうなる」式の蔓延が少子化に
繋がっているのです。

 

貯金通帳に入っている金というのは、
使ったらこうだと想像する楽しみがあるだけです。
お金を使う権利を持っているというだけの話です。

 

戦後日本は、短くいえば都市化しました。
戦後の日本社会に起こったことは、本質的には
それだけだといいてもいいくらいです。
そこでは自然を「ないこと」にしています。

 

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