伊藤博文(いとう ひろふみ)
今日の学問は全て皆、実学である。昔の学問は十中八九までは虚学である。
たとえここで学問をして業が成っても、自分の生国が亡びては何の為になるか。
いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。
依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ。
私の言うことが間違っていたら、それは間違いだと徹底的に追及せよ。
君らの言うことがわからなければ、私も君らを徹底的に攻撃する。
互いに攻撃し議論するのは、憲法を完全なものにするためである。
くり返すが、長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか。
誰が撃ったのか。森(秘書官)も撃たれたのか。
(伊藤博文の最後の言葉)