パスカルの名語録・名言集
人間は一つの極端にあるからといって、その偉大さを示しはしない。むしろ同時に二つの極端に達し、その中間をすべて満たすことによって、それを示すものである。
知性が増すにつれ、人それぞれの個性をより多く見出すようになる。凡人は人それぞれの違いがわからない。
人間はつねに、自分に理解できない事柄は何でも否定したがるものである。
美と呼ばれるものは、しばしば流行と地域で決められる。
時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。過去の自分はもはや現在の自分ではない。悩む者も悩ます者も、時がたてば別人になる。
進歩によって完成することは、すべて進歩によって滅びる。
危険な行き過ぎが二つある。理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。たいていの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ。
恐れる者は恐れることなかれ。だが恐れぬ者は恐れよ。
我々が本当に愛するのは、人間そのものではなくて、人間のもっている特性ということになるのである。
国王の権利は、民衆の理性と愚昧のうえに基盤を持っている。でも、どちらかといえば、後者においてである。
人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし不幸なことは、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように行動する。
ひとつの事柄についてすべてを知るよりも、すべての事柄についてなんらかのことを知るほうが、ずっとよい。
1番小さい物を軽蔑し、1番大きい事物を信じない人間から何がえられようか。
いかなる身分でも、気晴しができる限り幸福である。それは自己自身を考えることから心をそらしてくれるところの幸福である。