坂本龍一(Sakamoto Ryuuichi)
78年「千のナイフ」でソロデビュー、YMOを結成。
「戦場のメリークリスマス」で英アカデミー賞音楽賞、「ラストエンペラー」で米アカデミー賞作曲賞、グラミー賞などを受賞。
坂本龍一の名言集
「音楽」が救いと言うのはあまり言いたくないけれど、そういう役割というのは絶対にありますね、音楽は。
僕の持論でもありますが、よいコンサートほど眠たくなりますよ、必ず。
だから、寝られないようなコンサートはダメです。
自分の居場所なんて、自分で決めればいいんだよ。
完全なオリジナルティはこの世には存在しない。
1曲の中で5%は個人の本当のオリジナル。95%は伝統。自分は5%のおもしろい部分に興味がある。
音楽というものは、物理的な音を感知することだけではなく、音楽的な何かが自分の脳の中に喚起されることである。
僕は与えられたチャンスには挑んでいったけど、自分の背中を誰かに押してほしいと思ったことはまったくありませんでした。
百年後にも人々に聴かれている音楽をつくること。
自分を漱石と比較する気はないけれど、漱石が死んだ年をとっくに過ぎてしまったことに忸怩たる思いがある。
欧米のいわゆる純音楽以外のミュージシャンで譜面の読み書きができる人は殆どいません。
そんなものなくても音楽はできるし、元々なかったものです。
音楽自体は何万年もあるけれど、譜面なんてたかだか1000年ちょっとなんです。
父は僕に、簡単に何かになろうとするなと言ってくれていました。
30歳までは遊んでいろと。
自分が分かるまでは仕事なんて選べないということだったのでしょう。そして今は僕もそう思うのです。
僕自身が夢なんか持ったことないし、何かゴールを設定して、そこに向かってがんばるという生き方をまったくしてこなかった。
例えば、一生かかっても僕が会うことがないだろう、ルーマニアの小さな村のおばちゃんが、たまたま僕の音楽を耳にして、「ああ!」と思ってくれる音楽をつくることができるのか。
そこが僕の基準です。