坂本龍一の名言集
僕は若い頃、バッハ以来250年の音楽の歴史を駆け足で勉強した。
そしてやっと追いついてみたら、追いかける対象自体が消えてしまっていました。
YMOブームが過熱して、教授は疲弊、屈折し、どんどん痩せる。
真剣に「売れることはあんまりいいことじゃないのかもしれない」と思い始める。
とても反語的なんだけど、アートはお金のあるところでしか発展しない。
だから、世の中の必要性などに反して、自分の道を行け。
アーティストの条件なんてないし、学校でアートを学ぼうなんて、もうそこからダメ。
音楽が世界を変えるとかと言うけどね、僕はそこまで力を持っていいのかというのも1つの疑問なんです。
最終的に自分のエゴ(業)を乗り越えることが悟りであり、それは死をいかに乗り越えるかということでもある。
よいメロディは気がついたら目の前にあることが多い。
もともと、自然の声を聞くということはアートの根源だと思います。
現代社会で生きていると忘れがちになる自然からのメッセージに対し、敏感に反応する回路を取り戻していく。
声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。
社会を変えるには結局、それしかないのだと思います。
遊びは結果を求めませんし、プロセス。
僕が音楽を作るのもそんなプロセスが面白いから…子供の砂遊びみたいに、何を作ろうとイメージするのではなく、いじっているうちに形になっていく。
それが創作であり、僕にとって創作こそ遊びだと思います。
自分の思い通りに生きたがどうかが大事。長さではない。
どう生きるかどう死ぬかっていうのは個人が責任を持って選んで下さい。