武田邦彦(Takeda Kunihiko)
世界で初めて化学法によるウラン濃縮に成功し日本原子力学会平和利用特賞を受賞、安全委員会専門委員などを歴任。原子力、環境問題をめぐる発言で注目されている。
武田邦彦の名語録・名言集
成功するかどうかわからない、たとえ成功しても、儲かるかどうかはまた別の問題。研究にはそんなギャンブルのような面があります。
しかしそれでも挑戦しなければ、進歩は生まれないのも事実です。
研究というのは、いまできないことを可能にするためのものなのですから、現在の技術で困難であることはやめる理由になりません。
私は「いかがわしいことの中に真実がある」という言葉が好きなのですが、他人が避けるものの中にこそ真にやりがいのあるテーマが潜んでいます。
旭化成時代、年に150回は飛行機に乗って世界中を飛び回りました。土日も祝日もありません。
オリンピック選手と同じで、目標を達成するには全力を注ぐしかないのです。激務で体を壊すこともありました。
たとえ結果が予測できなくとも、自分が意義ある仕事だと信じるものに覚悟を決めて取り組むこと。
予測がつかないいまのような時代にこそ、そうした姿勢が必要だと思います。
人間はほとんど瞬時にして「正しいか間違っているか」がわかる。それは「損得」を判断しているからだ。
老婆の1時間の価値は、若者の1時間と違うのか?という私の問は変わらず、答えは「同じ」である。
私は素直ではない。自分が言っていること、自分が正しいと思っていること、
そして私の行動を自分に言い聞かせなくてもよい人になりたいものだ。
あまりに複雑な人間のしくみ、それが私たちの人生を支えているのだが、良いことばかりではない。
複雑であるがゆえに、「幸福」になるには複雑さが大切だ。その一つが、日本の伝統と私たちの気分が一つのキーであると思う。
人は「今」に生きることはできず、「未来」だけに生きます。
男性の愛は短絡的、わがまま、視野が狭い、幻想として描かれ、それに対して女性の愛はやや打算的なことを含んではいるけれど、自分に対する男性の愛が純粋ならわが身を捨てることもできる。
まさに愛の本質が性染色体によって決定されていることを深く感じざるを得ない。
すでにヨーロッパでも「神は死んだ」と言われて久しい。
神に変わる確固たる道徳律こそ現代が求めているものだ。それができれば戦争もリーマンショックもなくなる。
不条理な世の中を嘆いても自分の人生は変わりません。
不条理を直すように努力するけれど、それによって自分の人生に影響を受けない、それが良いのでは無いかと思います。